「乗っ取り」と「上場申請」、最近LINEの話題が多い

先ほどのブルームバーグの報道によれば、LINEが東京証券取引所に上場を申請したようです。上場か身売りか、その身の振り方に注目が集まっていた企業が上場を選んだという一つの大きなトピックと言えそうです。一時はソフトバンクが買収するとの噂もあったのですが、より大きな成長に向かうために上場へと向かったと考えられます。東証だけでなくニューヨークでも上場を狙っているようで、事業範囲は最初から世界を目指していると見えます。

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しかしLINEについてはここ数日、一気に「乗っ取り」の被害報告が増えています。FacebookやTwitterでも多数の被害が報告されていて、その予防方法なども有志によって告知されています。仮に上場を果たしても、乗っ取り被害の多いSNSとのイメージが定着してしまうと成長もままならないでしょう。日本では既にコミュニケーションプラットフォームの地位を手に入れて盤石に見えるLINEですが、ほころびがあれば一気に決壊しかねません。

「より安全に」と「より気軽に」は両立しにくいものですが、世界標準のコミュニケーションインフラとなるためには、この二つを高度に両立させていく必要はあるでしょう。もし両立できなければ、通話定額プランで攻勢に出た大手携帯キャリアにコミュニケーションの主導権を再び渡してしまうことにもなりかねません。ぜひ、直面する課題を乗り越えてもらって、AppleやGoogleといった世界の巨大企業と対峙して欲しいと期待しています。

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