Google Chromecastの登場とApple TVとの違い

Apple TVは長らくリビングのテレビと上手く連携できる、数少ないディバイスとなっていました。しかしこの春にはAmazonからFire TVが米国で発売され、ついにGoogleからもChromecastなるディバイスが発売されました。

機能はApple TVともよく似ているものの、基本的にスマートフォンのアプリをテレビにミラーリングする機能が中心になっています。ドコモのdビデオやauのビデオパスなどのAndroidアプリをそのままテレビで楽しめるようになっています。また対応していないニコニコ動画のようなサービスはChromeブラウザで再生して、それをミラーリングすることでテレビで楽しむこともできるとされています。

ここまで書けばApple TVとの違いはハッキリわかります。ChromecastがAndroidアプリをテレビで楽しむディバイスであるのに対し、Apple TVはミラーリングにも対応していますが、基本的にはAppleなどが提供するコンテンツをテレビで楽しむディバイスです。結局、利用者が楽しむコンテンツは同じですが、Googleの場合はアプリが対応(開発情報は公開されています)してさえいれば、何でもテレビで楽しめるようになります。この2つのディバイスの違いはAppleが厳しく管理するiOSアプリと誰でも自由に配布できるAndroidアプリの関係に似ています。

これからはApple TVとFire TVにChromecastが加わって、三つ巴でリビングのテレビを巡る競争が繰り広げられるのでしょう。しかし残念ながらまたしても日本のメーカーは遅れをとってしまいそうです。価格は税抜き4200円とApple TVの半額以下、サイズもUSBメモリを少し大きくした程度、テレビの後ろのHDMI端子に差し込むだけて使える気軽さは魅力かもしれません。

Chromecast
Amazonでも5月28日から販売されます
現在は予約受付中

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