過剰キャッシュバック終了後の携帯販売ランキングはどう理解すべきか

量販店でのPOSデータを集計しているBCNは毎週、その集計結果をランキング形式で発表しています。携帯電話端末のランキングも発表されており、毎週興味深くデータを見ています。(BCN携帯電話ランキング

このランキングでは3月まではiPhoneが圧倒的に強かったのですが、ちょうど過剰なキャッシュバック競争が終わったあたりから異変が出てきました。4月に入ってiPhone以外の機種も上位に入るようになってきて、ついに先週の販売ではauのXperiaがiPhoneを抑えてトップに立ちました。

これだけを見ると、キャッシュバックがなければiPhoneもそれほど強くないとも分析できます。しかし、実際はまだキャッシュバックの影響が残っていると考えるべきです。3月に比べて減ったとはいえ、4月に入ってもauは他社よりも多くキャッシュバックを積んでいます。上位(1、3、4、5、8位)にauの機種がランクインしているのはこの影響が多分に含まれていると推測されます。

4月からMNPでiPhone 5s一括0円という販売も影を潜めています。そこで消費者は、よりキャッシュバックが多く、安く手に入れられる端末を選んでいるのでしょう。3月までのように同じ一括0円+CBならiPhoneを選ぶ。4月以降、機種代金2万円負担のiPhoneと一括0円のXperiaならXperiaを選ぶ。そんな消費者が多くなっていると考えられます。

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