格安スマホはiPhoneのライバルになるか

先週から携帯電話料金の話題が多くニュースになっています。キャッシュバック問題や格安SIM端末がその話題の中心ですが、やはり「携帯電話の月額が高い」という消費者意識が根底にあると思います。

イオンのスマートフォン

その最近の消費者感覚にスルッと入り込んできそうなのがイオンが発売した格安SIM・端末でしょう。端末代金と合わせて月額2,980円という価格はインパクトがあります。もちろん高速通信は利用できず、動画や大きな画像の閲覧は快適には出来ません。それでも売れ行き好調と伝えられています。8000台限定のためこの発売がすぐに市場に影響することはなさそうです。

しかし「格安SIM・端末」というカテゴリはiPhoneのライバルにはなるでしょう。もちろんiPhoneを発売日に買うような人たちはこの端末に見向きもしないのは確実です。しかしiPhoneがこれだけ普及した背景には、それほど大量、高速のデータ通信を必要としないライトユーザーも取り込んでいるからに他なりません。このライトユーザーには年度末のキャンペーンで安く端末が買え、パケット代も割引になるからiPhoneを選んでいるユーザーも多くいます。

そうした消費構造の中で、MNP向けのキャッシュバックキャンペーンの終了が格安SIMに追い風になることは間違いないでしょう。最近の消費で「安さ」は非常に重視されます。割引が少なくなるiPhoneと格安SIM・端末はかなりいい勝負をすると思われます。今まで携帯電話の使い方として傍流だった格安SIMはもう少し地位を上げてくると考えます。

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