撮影自体が現代アートの域に達したAppleの動画

AppleがMac誕生30周年を記念して作成した動画はこのブログでも紹介しました。

動画を見る限り、世界各国で撮影されていて、大きな機材を抱えた撮影チームが世界各国を移動して数ヶ月かけて作った動画に見えます。

しかし実際は違いました。

この動画の撮影、編集風景が詳しく公開されていますが、実際は動画の公開の1週間前、1月24日(Macの30歳の誕生日)一日で撮影されたものでした。しかもカメラはiPhone 5sです。映像の撮影は5カ国、合計15ヵ所で行なわれましたが、すべてロサンゼルスに衛星回線、もしくは携帯電話回線で中継されて、そこからの指示で進められました。詳細はこのページにあります(A Story 30 years, and one day in the making)。

30年の歴史を、記念となる一日で撮影してしまおうという試み自体がアートです。世界中の「今」を切り取ることに成功した映像作品であり、また企業のコマーシャルフィルムとしてだけでなく、創作過程を含めて一つの芸術作品になったと言っても過言ではないでしょう。

ちなみにこの撮影、編集には100台のiPhoneの他に46台のiPad、86台のMacが使われました。まさにAppleの製品の結晶にもなっています。

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