ソフトバンクの新定額通話プランは他社に追随して欲しくない

ソフトバンクが通話定額プランを発表すると報道があり、その内容に注目が集まりました。僕も第一報をみてかなり期待しました。ソフトバンクからも公式にプランの詳細が発表されています(VoLTE時代の革新的な新定額サービスが登場!)。詳細はリンク先で確認していただきたいのですが、最初に持った期待とは裏腹に、それほど使い勝手のいいプラン、安いプランではないとの印象です。

まず一番安いプラン(Sパック)を選択した場合、月の通信量が2GB以降は従量制となってしまい、あまり実用的ではありません。現状のプランのように128kbpsに制限するには300円のオプションに入る必要があります。それに通話でも1回3分を超えると超過料金となり、ちょっとした通話でも使いにくくなってしまいます。Mパック、Lパックの場合は通信量も増え、定額通話も5分まで長くなります。しかしそれでも長電話をすると一気に料金が跳ね上がり(超過分は30秒30円)、超過したデータ通信量は従量制になってしまう点は変わりません。

結局長電話をするにはLINEやSkype、FaceTimeを使うことになるのですが、それなら新しい通話定額サービスじゃなくて、もともとそのサービスを使います。iPhoneだったらFaceTimeオーディオが使え、Androidスマートフォンを使っている人にはSkypeやLINEなどを使いえば無料で通話できます。固定電話にはSkypeの発信サービス(有料)を使うことで、かなり料金は抑えられます。通話定額プランはそれ以上に安くなると期待したのですが、それほどでもない印象です。

もちろん利用形態によってはかなり得する人もいるかもしれません。ただ、多くの人が今よりも安く、便利に使えるようになるかは疑問です。KDDIやドコモにはこのプランに追随せず、本当に革新的な定額サービスを提示してもらいたいところです。携帯電話業界に限らず、競合他社と同じ料金プランに追随するのが競争の原則ですが、このプランには乗っかって欲しくないです。

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