ソフトバンク、孫社長は泥沼での勝負に引きずり込まれたのか

スプリント買収計画の発表でアメリカ進出の狼煙を上げたソフトバンクですが、そう簡単に話が進んでないようです。まさに資本主義の権化が巣食う国です。なかなか厳しい抵抗に合っているようです。

買収におけるライバルであるディッシュは、まず米国の通信インフラが中国企業と深い繋がりがあるソフトバンクに買収されることを安保上の問題として、揺さぶりをかけてきました。これは、法的には意味がありませんが、米国民の対中感情を刺激して買収された後のスプリントの企業価値(企業ブランド)低下を狙った宣伝でしょう。ソフトバンクのスプリント買収金額には買収後のスプリント株割当も計算に入っています。その割当分の価値を低くすることで自社の買収提示額を相対的に優位にする戦略です。

次にディッシュが揺さぶってきているのがスプリントによるクリアワイヤ買収の妨害です。スプリント(ソフトバンク)の買収案1株あたり3.4ドルを大幅に上回る4.4ドルでTOBを仕掛けてきました(ニュース記事)。このTOBの狙いもある程度予想ができます。

TOBを伝える日経新聞の見出し

クリアワイヤの持つ周波数帯はソフトバンクグループのAXGPと同じ周波数帯を利用し、スプリント買収後のソフトバンクとのシナジーの中核にあります。そのシナジーを打ち消すことができれば、これもソフトバンクによる買収後のスプリントの企業価値を低下させることになり、ディッシュ案の優位性を相対的に高める効果がありそうです。

まさに手を変え、品を変え、何でも仕掛けてきます。ソフトバンクと孫社長は泥沼での勝負を強いられているのでしょうか。ただ突破口は確実にあります。資本主義の権化は金に極端に弱いです。ソフトバンクが手にするであろう為替差益を差し出すだけですんなり手なずけることはできるのではないでしょうか。

正直、ソフトバンクのスプリント買収にユーザー目線では期待はていません。ただ、もしソフトバンクのiPhoneがSprintのSIMを刺してアメリカで使える、SIM発行手続きは日本でもできる、なんてことになれば僕もKDDIからの乗り換えも検討します。

更新情報を配信します

関連コンテンツ