ソフトバンクの人口カバー率1%という情報の悪意

KDDIのiPhone 5向けLTE75Mbpsが人口カバー率14%と渋々公表されて話題になっています。2012年の今頃から基地局建設が始まって今まで、様々な経緯を見てきた結果として14%という数字が小さいとは思いませんが、ぱっと見た印象ではやはり少ないと思う人が多いでしょう。またKDDIが37.5Mbpsのカバー率を発表しないのもソフトバンクとの比較が簡単に行なわれることを避ける為でしょう。

企業としては当然の姿勢だと思います。もちろん誤解されやすい表現は戒められるべきですが、どの業種、どの業界でも自分の企業に都合の悪い情報を積極的に開示する企業は殆どありません。消費者はちゃんと行間を読むトレーニングが必要なのは事実です。

なのでカバー率問題はあまり好きな話題ではないのですが、ここにきてソフトバンクの75MbpsのLTEカバー率が1%だ、という反論のようなものが出てきました。

しかしですよ、既にご存知の方も多いと思いますが、ソフトバンクの75Mbpsエリアは4月以降かなり広がっています。公表されているエリアは別として、実際に3月末時点でもおそらくauと大差ないくらいだと思います。それ以降もエリアは広がっていて、都市部で75Mbpsのエリアを広げているのはKDDIではなくソフトバンクだという事実は忘れてはいけません。

単にキャリア間の「勝ち負け」という視点だけで物事を語ると、面白い話も面白くなくなってしまいます。

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