LTEでの値上げが携帯電話会社の利益を支えている?

本日、KDDIとソフトバンクが2013年3月期の決算発表を行ないました。両社とも好調な決算内容で携帯電話事業の収益が安定しているようです。iPhone 5に始まるLTEサービスで両社とも利用料金の実質的な値上げとなったことがプラスに働いているのかもしれません。

auの場合データ定額料金自体は値上がりしていませんが、基本料金プランから無料通話がなくなったので月々の利用料は実感として増加しています。ソフトバンクでもデータ定額料金が値上がりしており、LTEサービス開始をきっかけに利用料金の値上げに成功したと言っていいでしょう。

しかし利用者側は膨大な利益が出ているなら値下げして欲しい、と考えます。今のところauもソフトバンクも価格競争は意図的に避けてるように見えます。もし片方が値下げに踏み切れば、もう1社も値下げを迫られることになります。要するに、値下げしてもしなくても両社の料金は同一に保たれます。それが明らかな場合、両社が競争を避けて価格が硬直してしまうのは理論的にも説明できます。

この硬直を壊す企業が出てくるのでしょうか。ドコモにその役割をお願いするのは難しいのでしょうか。

iPhone 4S時代の料金、5ではプラス千円ほど

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