au iPhone5で使える75MbpsのLTEは空港から整備?

LTEのスピード競争も落ち着いてきました。ここからはエリアの充実度や混雑時の最低限の繋がりへと関心が移っていくと思います。なにしろ30Mbpsとか50Mbpsとか、モバイルで利用する速さではありません。テザリング中なら速いに越したことはありませんが、それでも10Mbpsくらい出ていれば全く問題のなく快適なネット利用が可能です(メールの送受信程度なら1Mbpsもあれば十分)。

ただ、これからiPhone 5だけでなくiPad miniやiPad(4th)のトラフィックも2GHzでのLTEに流れ込んでくることになり、徐々に混雑が出てくるでしょう。混雑が出てきても何とかスピードを確保するために基地局側が75Mbpsに対応するのも一つの手段だとは思います。

先月の計測(新宿駅南口)
KDDIでは全国に33ヶ所(10月13日時点)の2GHzでの75Mbps対応基地局を建設しています。建設場所は千歳市、名取市、成田市、常滑市、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、那須塩原市、大田原市、矢板市、水戸市となっています。
一見まとまりのない地名の列挙に見えますが、前半の4市は全て空港(新千歳、仙台、新東京国際、中部国際)が立地している場所です。なぜ空港なのでしょうか、周囲に障害物が少なく都心から離れているから整備しやすい、という理由もありそうですが、よくわかりません。とにかくauのiPhone LTEは空港で使いやすくなっていくようです。

そして新宿、渋谷、千代田、中央の東京都心部は混雑緩和のための基地局だと推測します。確かに先月新宿駅南口で37.5Mbpsでは不可能な速さのスピードテスト結果を得ました(写真)。混雑地域で最高スピードを上げて、混雑する時間帯でも一定のスピードを確保しようとしているのでしょうか。

そして最後、栃木県北部地域、ここは従来からKDDIがLTEの試験を行っていた地域です。この春にまず建設された2GHzのLTE基地局も那須塩原でした。そこから周辺へと広がったと考えれば妥当かもしれません。水戸市は、、、ちょっと判りませんがこれも技術的な試験局の可能性があります。

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