テイラー・スウィフトさんのAppleへの抗議は茶番劇だった?

Apple Musicは間もなくサービスインする予定ですが、理容開始後3ヶ月間は試用期間としてユーザーに無料で解放されます。この期間に聞いた楽曲に使用料をAppleがアーティスト側に支払うか支払わないか、少し問題になっていました。

人気歌手のテイラー・スウィフトさんは当初「支払わない」としていたAppleの方針に抗議し、最新アルバムをApple Musicで配信しないとしました。この抗議を受けてApple側が素早く反応し、上級副社長がTwitterで「支払う」とつぶやき、状況は一転しました。

このつぶやきを受けてテイラー・スウィフトさんは歓迎のコメントを発し、最新アルバムのApple Musicでの配信を決めました。僕もAppleの「支払わない」としていた態度には疑問だったため、テイラーさんの抗議に賛同しました。

しかしここでApple Musicのライバル企業「パンドラ」から痛烈な批判が飛んできました。同社の協同経営者であるトム・コナード氏はこの一連のやりとりをApple Musicサービス開始前の話題作りだと批判しました。

1/ Spotify, YouTube, Pandora and others all pay artists for their free tiers and trials. It’s the right thing to do.

— Tom Conrad (@tconrad) 2015, 6月 22

この後も連続でツイートが続きますが、要はAppleの対応が早すぎる、別にAppleは当然のことをしただけ、無料配信を嫌うテイラー・スウィフトさんはYouTubeから楽曲を取り下げない、ラジオでも流れている、など今回の騒動の不自然さを指摘しています。

言われてみれば、少し不自然です。ただApple Musicの話題性はすでに十分に高まっており、Appleがあえてこんな宣伝をする必要があったかどうかは疑問です。不公平な契約を批判されたことは事実だったものの、この批判をうまくかわすために迅速に対応して「公正なApple、アーティストの権利を重視するApple Music」の印象を広めようとした程度だと思います。

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