LINE 東証への上場内定 上場企業として「まとめブログ」をどうするのか

LINE株式会社の東京証券取引所への上場が内定したようです。ここ数年、上場の噂、M&Aの噂などが飛び交っていましたが、ようやく決着するようです。LINEはスマートフォンの普及とともに一気に成長した企業であり、その企業の時価総額が6,000億円規模になるというのは興味深いところです。(日本経済新聞の記事

LINE

時価総額は4割減

LINEは親会社である韓国のネイバーと資本政策の相違があり、上場を数年間見送った経緯があります。その間にLINEの成長力は弱まり、時価総額は1兆円規模から6,000億円規模へと4割も減ってしまいました

スマートフォンの普及が一巡し、ユーザー数の伸びもそれほど急激ではなくなったことも影響しているのでしょう。またLINEは事業拡大に積極邸に取り組んでいるものの、失敗して撤退している事業も多くあります。ユーザー数を生かした大ヒットサービスを生み出す力に疑問を持たれている可能性もあります。Apple Musicと同時に始まったLINE MUSICも課金ユーザーの獲得に苦労しているようです。

LINE MUSIC

ただ、数年前に時価総額1兆円で上場していたと考えれば、企業としては上場を見送った方が長期的には良かったのかもしれません。上場してから短期間に4割も株価が下がれば、LINEのブランドイメージにも影響を及ぼします。4割減からスタートして、どこまで企業価値を上げることができるのか、注目です。

米国市場にも上場

LINEは株式を東京証券取引所だけでなく、米国でも株式を公開するようです。これで世界的な知名度向上も期待できます。メッセージングサービスは多くの企業がしのぎを削っています。その中でスタンプ機能などを先進的に取り入れてきた実績を背景に活躍できるか、注目されます。

まとめ

しかし上場企業としての問題点もあります。LINEはLivedoorブランドでブログサービスを提供し多くのまとめブログの運営に携わっています、また「まとめNAVER」なるサービスも提供しています。これらは著作権問題を常に指摘されているサービスです。

上場企業として、この問題に目をつぶったままではいられないはずです。LINEの上場が日本のネット文化の一つ「まとめブログ」にまで影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

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