WiMAX2+エリア拡大に過度の期待は禁物

UQコミュニケーションズは先日の発表イベントで華々しくWiMAX2+を用いた220Mbpsサービスの開始を告知しました。大都市やその近郊、地方の主要都市とその周辺、中規模都市の中心部などでは3月頃から下り最大220Mbpsのサービスが体験できるようになります。

またiPhone 6/6 PlusがWiMAX2+に対応して以降、急速にエリアが広がっていることもWiMAX2+の特筆すべき点です。もうすぐWiMAXのエリアだった場所が全てWiMAX2+に対応するようです。

しかしエリア面ではこれ以上の期待はあまりできないと考えて良さそうです。WiMAX2+はこの3月末にも実人口カバー率86%を少し上回る程度に達するようですが、そこでエリア整備は一段落つけるとしています。超高速データ通信のWiMAX2+が必ずしもカバー率100%を目指すサービスではないとの発言もありました。

拡大予定エリは(ピンク)はかなり少なくなっています

UQコミュニケーションズは2.5GHz帯の追加割り当てを受ける際の整備計画として、オフィスビルや商業施設、新幹線のトンネルなどを積極的にエリア化すると表明しています。また超小型基地局(フェムトセル)を設置して個人宅内での電波状態も改善し、最終的には101万局の屋内局を整備するという途方もない計画を総務省に提出しています。2015年の春以降はそちらの整備に注力していくと考えられます。

要するに現在WiMAXのエリアになっていない地域は、WiMAX2+の220Mbpsサービスに過大に期待するのは禁物です。ここは素直にauやドコモが実施すると予想されている225Mbpsサービスに期待したほうがいいかもしれません。ちなみに明日、19日に予定されているauの新モデル発表会でこの225Mbpsサービスについてもなんらかの発表があるのではないでしょうか。

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