iPhone6がVoLTEとTD-LTEに対応したら日本ではややこしいことになる

iPhone 6のLTE対応周波数の予想は既に多くの人がしていますが、ソフトバンクグループのAXGPやKDDIグループのWiMAX2+で利用されている「Band41」に対応することは確実とみられています。

しかしAXGPやWiMAX2+に対応した場合、面倒な問題が出てきます。同時にiPhone 6から対応すると予想されるVoLTEの問題です。VoLTEはLTE上で音声通話のデータをやり取りするのですが、広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)として電波を利用してるAXGPやWiMAX2+は音声通話のデータを取り扱うことができません。

そのためBand41でデータ通信を行っているときはVoLTEが利用できず、別のバンドにLTEハンドオーバーするか、3Gで通話するかが必要です。ハンドオーバーが技術的に可能なのか、可能だとしてもハンドオーバーでVoLTEの良さを半減させるのではないか、との懸念があります。

この対策としてiPhoneにVoLTEのON/OFFトルグスイッチを設置する可能性はありそうです。ONのときはVoLTEを利用できる代わりにBand41には接続しません。OFFにすればデータ通信を重視してBand41も使いますが、通話は従来の3Gでの通話となる、そんなスイッチを設置するのも一つ解決方法になりそうです。

KDDIはこのような運用を見込んだネットワークの準備をしているとも言われています(未確認ですが)。iPhone 6とBand41とVoLTEはどのようなバランスを取ってくるのでしょうか、注目しています。ちなみにドコモのiPhoneはBand41を使わないので、このような配慮はいりません。

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