スプリントが通信、通話無制限プランを60ドルで提供 ソフトバンクはなぜしない?

スプリントは今週、料金プランで攻勢に出ています。まず家族、友人など複数回線で契約するプランで他社よりも倍の容量を使えるプランを提示し、また大幅な値引きを伴うキャンペーンを実施しました。そして木曜日、矢継ぎ早に個人プランの新価格を発表しました。

Sprintのプレスリリース

この新価格は確かに安いです。通話、SMS、データ通信が全て無制限で月額60ドルで、競合プランのあるT-Mobileより20ドル近く安い設定となりました。日本で同グループであるソフトバンクで同じようなプランを探すとすれば、スマ放題(15GBプラン)でしょうか。データ無制限は日本にはないので、仮にこのプランを比較対象としますが、ソフトバンクの場合は15,500円でスプリントの新プランの倍以上の料金です。

この日米の料金差はどう説明するのでしょうか。もちろん日米で経済環境から通信環境まで大きく異なります。しかし「アメリカの通信料は日本に比べて高い!!」と豪語していた孫社長がアメリカでは安いプランを提示して、日本では高いプランのまま契約者に負担を求めるのでしょうか。

「アメリカは料金が高すぎる。ソフトバンクが安くしてみせる」とぶちまけるあたりは、日本で携帯電話事業に参入する際に「日本のキャリアは儲けすぎている。ソフトバンクが安くする」と息巻いたころに通じるものがある。”(アメリカのLTEは高くて遅くて本当に最悪だ」━━T-Mobile買収を前に孫正義社長がアメリカで宣戦布告より)

 ぜひiPhone 6の新料金プランは無制限プランを月額6,000円で提供してもらいたいですね。諸手を挙げてソフトバンクにMNPします。おそらく、競争原理の働かない日本ではそんなプランは出てこないでしょうが、ソフトバンクグループ内での日米の価格差は腑に落ちないです。

更新情報を配信します