iPhoneを使っていてイライラするのが街中にあるWi-Fiに自動で接続してしまうことです。過去にアクセスしたことのあるWi-Fiにはどんどん接続してしまうので、電波が弱い、認証が必要なWi-Fiにも繋がってしまって困ります。家を出た時自動でWi-FiがOFFにできればどれだけ楽だろうとずっと思っていました。それを解決できそうな手段がようやく見つかりました。
通知音 + Siri
今、僕が試しているのが通知音とSiriの組み合わせです。iPhoneの通知音は条件さえ満たせば自由に自作のファイルを設定できます。着信音の作り方は簡単です。iPhoneの「ボイスメモ」アプリで「Hey Siri Wi-FiをOFFに」と録音し、それをMac(かPC)に取り込み、そのファイルの拡張子を「.m4a」から「.m4r」に変更します。
これでiTunesの「着信音」のリストに取り込むことができます。取り込んだ後に、普段使っているiPhoneと同期して「リマインダー」の通知音に設定します。通知音の設定は「設定」→「通知」→「リマインダー」→「サウンド」で可能です。録音した音声を選択して準備は完了です。ただしこの方法では通知音そのものを使うためマナーモード中は使えません。
通知とともにSiriが起動
Hey Siriの声を設定しておけば、ロック中でもiPhoneが「Hey Siri」という音を検知するとSiriが起動します。Siriはコマンド音検知後に聞こえた指示をそのまま実行してくれます。要するに「Hey Siri Wi-FiをOFFに」と着信音が鳴るとSiriが自動でWi-FiをOFFにしてくれます。まだ作動の安定性を高めるような実証実験はしていないですが、これで自動でWi-FiをOFFにすることが可能になります。
上の動画ではMacBookの読み上げ機能の声を「Hey Siri」に設定して使っていますが、「Hey Siri」の設定と着信音の声が同じなら自分の声でも大丈夫です。また動画の着信音のファイルは少し無音部分があるため、通知より遅れて通知音が鳴っています。
なおリマインダーは時刻での通知以外にも位置情報を利用して通知してくれます。毎朝自宅を出る時間にリマインダーをセットしておけば、外出中はWi-FiをOFFにできます。また自宅から100m移動したところでWi-FiをOFFにする設定も可能です。とはいえ普段からリマインダーを頻繁に使っている人にはこのアプリでの通知は少し不便かもしれません。
他のアプリの通知の方が便利なんじゃないかなどの検証はまだ途中です。さらに言えば、録音内容次第ではWi-Fi設定以外にもできることはありそうです。また複数のアプリで通知音を変えることで複合的に利用することも可能かもしれません。面白そうです。
【追記】 iPhoneのフェイス・ダウン機能の影響でポケットの中やカバンの中では通知音がなってもSiri作動しない場合があります。なかなか条件は厳しいかもしれません。もう少し安定的に作動する工夫を探します。