IKEAはスマートフォンと連携した照明セット「TRÅDFRI」をAppleのHomeKitやGoogle Home、Amazon Echoに対応させると発表しています。自動操作が可能な照明はそれほど珍しくありませんが、この製品で一番驚かされるのがセットで80ドルという価格設定です。すでにApple Online Storeでも販売されているPhilipsの同様の製品の1/3という設定はかなりの衝撃です。
普及に弾みがつくはず
AppleはiPhoneやiPad、Apple Watchで家電などを操作できるプラットフォーム「HomeKit」を3年前のWWDCで発表しています。それ以来、対応家電製品は徐々に増えてはいます。しかしその普及は当初の期待通りではありません。一つの問題点はHomeKit対応製品の価格の高さにあったことも間違いはなく、今回のIKEAのTRÅDFRIのスタートセットが80ドルで販売されるということは大きな意味があるはずです。
今回の格安LED電球の発売でHomeKit対応製品のユーザーが増えれば、今まで以上に多くの対応製品が出てくる可能性はあります。iPoneで明るさやスイッチのON/OFFを操作できる照明はかなり便利なので、この商品をきっかけにHomeKit対応製品の便利さに気づく人も増えるでしょう。HomeKit対応製品の普及に弾みがつくことを期待します。
技適認定済み、日本でも販売される?
現時点でTRÅDFRIは日本のIKEAのサイトには掲載されていません。ただWi-Fiを使う機器に必要な電波関係の認証(技術基準適合証明)はTRÅDFRIハブの型番である「E1526」でIKEAの申請によって認定を受けています。おそらく近い将来、日本でも販売されることになるでしょう。
HomeKit対応の照明はiPhoneなどで操作できる他、他の対応製品と連携させて、または設定通りに自動で照明のON/OFFが可能になります。例えば朝の6時になれば寝室の照明つけるということも可能です。また外出先から照明の操作ができるだけでなく、消し忘れていないかの確認もできます。IKEAのHomeKit対応の照明で多くの人がその便利さを知るきっかけになってほしいと思います。