4Gで話題のキャリアアグリゲーション、どこで使えるのか?

auのiPhone(5,5s,5c)向けにキャリアアップデートが実施され、LTEと表示されていた部分が4Gと変更されました。4Gとなったことで、次期iPhoneが4Gの要素の一端であるキャリアアグリゲーション(CA)に対応するのではと期待が膨らみます。現行機種はCAには対応しないのですが、次期iPhoneが対応していれば買い替えを後押ししてくれる新機能です。

ではこのCA、どこで使えるのでしょうか。auのCAは2.1GHz帯と800MHz帯の周波数を10MHzずつ使って合計20MHz幅として下り最大150Mbps(理論値)とする技術です。そのため、800MHz帯だけでなく2.1GHz帯のLTEエリアである必要があります。また2.1GHz帯のLTEでも5MHz, 15MHz, 20MHzでサービスが実施されている場所はCAのエリアとはなりません。

その条件に当てはまる場所はおおよそ大都市中心部です。東京や大阪、名古屋などの大都市や地方の中核都市は中心部でようやくLTEが10MHz幅に拡張されつつありますが、その場所がCAのエリアとなっているケースが多いです。auが公開しているエリアをみてみても、まずは中心部からCAが進んでいくようです。

上の地図はエリア情報から作ったものですが、東京23区、名古屋、大阪でも中心部でがCAエリアとして整備されていることがわかります。またCAエリアが全国で1590ヵ所ありますが、そのうち300ヵ所程度がこの3エリアに集中しています。やはり通信が混雑しているからCAが整備されているのでしょう。

ただ、自分の生活圏がCAに対応していなくても悲観することはありません。都市周辺は既に2.1GHz単独で112.5、150Mbpsエリアとなっている場合が多く、現状のCAエリアと遜色のないスピードが出る場所が多くなっています。CAエリアの整備が進めば、2.1GHz帯のLTEエリア内なら理論値100Mbpsを超えるエリアとなりそうです。このエリアはかなり魅力で、ぜひ次期iPhoneもCAに対応して欲しいものです。

ちなみにCA対応機種と非対応機種でスピード比較したauのレポートがあります。かなり速い結果になっていて、興味深いレポートになっています。(KDDIの技術者が空港でCAをチェック。100M超えも!