au VS docomoのLTE高速化競争が加速

先日のドコモの新製品発表会で、今年度のLTE整備計画も公表されました。それによるとLTE基地局は現在より更に増え、年度末には3G基地局に匹敵する規模になるようです。それに加えて100Mbps以上のLTEに対応した基地局は現在3,500局であるのに対して、年度末には4万局へと増強されます。

4万局と言えば現在のソフトバンクが2.1GHzで実施しているLTEの基地局よりも多い数です。重複もあるかと思いますが、かなりのエリアが100Mbps以上のエリアになると考えてよさそうです。

一方でauも先頃の新製品発表会で同様の計画を示しています。auの場合はキャリアアグリケーション技術を使って下り最大150Mbpsとする基地局も含めて、150Mbps対応基地局を年度末までに2万局へと拡大させていく計画です。

この数から推測するに、都市中心部はほぼキャリアアグリケーションを使って150Mbpsエリアになるでしょう。中心部から外側は2.1GHz帯で112.5Mbpsエリア、さらに郊外に行くと2.1GHzだけで150Mbpsになる、そんな感じではないでしょうか。年度末には2.1GHz帯のLTEも実人口カバー率が90%を超えると計画されており、この範囲に入る地域はほぼ下り最大100Mbps以上のエリアになるのではないでしょうか。

auとドコモ、150Mbps競争が加速する気配です。次期iPhoneからはカテゴリ4のLTEに対応するはずで、この競争がさらに注目されるかもしれません。もしキャリアアグリケーションに対応すればauが少し有利かもしれませんが、対応しなければ都市部のスピード競争ではドコモがリードする可能性は有り得ます。iPhoneの性能を含め、今から競争の行方が楽しみです。

ただ、ここまで速くなったら、やっぱり利用者には月7GB制限が邪魔になってきます。別に新料金プランで大幅な値下げまでは求めませんが、7GBを超えて使う場合の追加料金の負担を小さくして欲しいです。ソフトバンクもスピード競争に参加できないなら、この部分に勝機を見出すことは出来そうです。