仕切り直し、各社の新プランはタブレットとのデータシェアに期待

本日、ソフトバンクが21日から受付を予定していた「パケ放題」プランの開始を延期しました。ドコモが一歩踏み込んだ定額プランを提示したことが大きな原因ともいわれていますが、未発表のauのプランを見極めたいとの思惑もあるかもしれません。

ドコモも先日発表した新プランの修正を示唆(要望に柔軟に対応する旨を公表)していることもあり、新料金プランを巡る鍔迫り合いは一旦仕切り直しとなりました。月曜日にauが発表すると噂されている新プランの提示を受けて、3社による競争が再スタートするのでしょう。

利用者としては各社の新プランで値下げに期待するのですが、そう簡単には値下げされる雰囲気ではありません。ソフトバンクとドコモのプランを見る限り、キャリアは値下げはなんとしても避けたいとの考えが透けて見えます。両社は「定額通話なのに今までより少し高いだけ」という方針でプランを設計して割安感を演出しようとしました。

しかし、通話の比重は既に軽くなっており、今後も重くなることはないでしょう。この通話に対する利用者の考えが新プランの割高感に繋がり、プランの改訂、実施の延期に繋がったと思います。

僕としては「2台目、3台目の契約をしても今より少し高いだけ」という契約プランに期待します。具体的にいえばスマートフォンとタブレットでデータ通信量を分け合えるプランなのですが、現在提供されているプランをもう少しブラッシュアップして、割安感を大きく付けて提供してもらいたいです。

ドコモも新プランでデータシェアプランを提示しています。auもデータシェアプランのブラッシュアップは考慮しているようです。このデータシェアを定額通話に次ぐ主戦場にしてもらって、より利用実態にピッタリくるプランを選べるようになって欲しいです。使い勝手のいいプランが出てくればiPhoneが売れればiPadも売れる、Galaxy S5が売れればGalaxy Tabが売れるはずで、キャリアにもメリットはあるはずです。期待しています。