今年9月にもリリースされる(予定の)iOS 12に搭載予定だったいくつかの新機能は来年以降に先送りされるとの観測が広がっています。先送りはiOS 12の安定性、パフォーマンス向上のためとされ、最近不具合が多くなっているiOSの信頼性を取り戻すための措置と言われています。(Apple reportedly delaying some major iOS features to next year, in order to focus on performance and reliability for iOS 12)
iOS 11の評判はよくない
2017年9月に正式版がリリースされたiOS 11は公開直後から不具合が多く、多数の修正版が出されています。またiOS 11.1、iOS 11.2でも同じような不具合修正のためのアップデートが繰り返されており、iOSに対する信頼性は低下しつつあります。さらにiOS 11の完成度自体にも批判の声があるなど、2017年はiOSにとって試練の年になったと言っていいでしょう。
iOSの新機能はiPhoneやiPadの売れ行きを左右し、また新製品の斬新さを強調します。しかし毎年繰り返されるiOSにおアップデートでは新機能だけでなく、不具合も徐々に増えて来ました。iOS自体が複雑になりすぎていて開発が追いついていない、そんな印象です。ここらで一度休むのも悪くない気がします。
iOS一新も2年毎でいい
iPhoneは最近は少し違いますが、iPhone 4、iPhone 5、iPhone 6と2年毎にデザインが一新されて来ました。その間の年には一新されたデザインのiPhoneをさらにブラッシュアップしたモデル(iPhone 4s、iPhone 5s、iPhone 6s)が発売され、いい感じの製品サイクルとなっています。iOSも機能一新は2年毎でいいと思います。
あいだの年は前年に一新されたiOSをブラッシュアップする年にして、不具合を少なく、安定性を高める方向に注力する。そうすれば次の年のiOSへの期待もさらに高まるでしょう。上手く更新サイクルを定着させれば、OSの安定性が向上するだけでなく、最新iPhoneの発表と同じくらい最新iOSの発表も注目を集められるはずです。今後のiOSの更新サイクルの行方には注目したいと思います。