一部のiPhone Xで電話着信時の画面で不具合が発生している模様です。iPhone Xの電話着信音が鳴っても一定時間画面が切り替わらず、通話（もしくは通話拒否）に切り替えられないとのことです。この不具合についてはAppleも調査を開始していると報じられており、早急に対処されると思われます。
不具合を訴えるユーザー増
Appleのサポートフォーラムでは昨年の12月頃から、iPhone Xでの電話受信から画面切り替わりの遅さを指摘する書き込みがあったようです。ただその苦情件数は増加し続けており、既に一定数のユーザーがこの不具合に悩まされており、何らかの不具合が発生している可能性が高くなっています。Appleも調査を始めているとしており、何らかの対策が早急に実施されると考えられます。
iPhone Xは画面が急激な温度変化で作動しなくなる不具合もありました。今回もその派生形のような不具合なのでしょうか。iPhone XではOLEDディスプレイというiPhoneにとっては新しい部品を使っているため、予期しない不具合も出てくるのでしょう。前回の不具合は割と早く修正されたので、今回もそれを期待します。もしかしたら数日内にiOS 11.2.6がリリースされるかもしれません。
iOSもiPhone Xも安定性向上が必須
iOS 12はここ最近のiOSの不具合の多さを反映してか、新しい機能を組み込むよりも安定性向上に主眼をおいた更新になると伝えられています。これは正解だと思います。WWDCで大々的に発表される新機能も、あまり使われないまま忘れられていくものも多く、そうした新機能の搭載よりも安定性向上の方がユーザーの利便性向上に役立つことが多いと感じることも多くあります。
またiPhone Xは新しい機能を多数搭載した先進的なiPhoneです。先進的なデバイスには不具合や不便さも付き物ですが、iPhone Xも例外ではありません。前述のOLEDディスプレイの不具合や使用環境によって生じるFace IDの不便さの解消は新しいiPhone Xの登場よりもずっと重要だと思います。Appleは一度、新しいデバイス、OSの新機能の搭載を減らし、安定性向上のために立ち止まるのも悪くないのかもしれません。