いよいよ2月9日からApple初のスマートスピーカー「HomePod」が発売になります。予約はスローペースだったものの、結局アメリカ、イギリス、オーストラリアの一次発売国全てで初回出荷分が完売になるなど、一応順調なスタートとなりました。
しかし多くの人がHomePodの真価を見極めたいと思っていることは間違いありません。HomePodの初回出荷分はすでに出荷作業が始まっているようで、今週末には多くのメディア、ブログでレビューが公開されることになるでしょう。
音質は高評価だが
一部メディアを対象にして、発売に先行してHomePodの試聴イベントが開催されました。このイベントに参加した記者の評価はまずまずといったところです。伴奏やコーラスを壁に反響させ、ボーカルの音声を直接ユーザーに向けて再生することでHomePodは奥行きのある音場を作り出すことに成功しているようです。ただスピーカーのサイズが小さいことも影響し、音質はまずまずといったところのようです。
またHomePodを2台並べて使うことでステレオ再生が可能になるとしていますが、この機能は今年後半のソフトウェアアップデートを待つ必要があります。このステレオ機能には興味があるのですが、これは今週末の各メディアのレビューでは判明しない部分です。
Apple Music必須かな
HomePodは単独で再生できるコンテンツに制限があり、SiriはSpotifyの音楽再生の頼みには応じてくれません。再生できるのはApple MusicやiTunesで購入したコンテンツなど、Appleが提供したものに限られます。そのためHomePodを購入する意味があるのは、iTunesで大量の楽曲を購入しているユーザー、もしくはApple Musicの月額課金ユーザーとなりそうです。
AirPlay機能を使えば、iPhoneなどから操作してHomePodで他のアプリで再生している音楽などを流すことはできます。ただ、この使い方をメインにしようと考えているなら高額なHomePodを買う意味はなく、もう少しお手頃価格のBluetoothスピーカーを買ったほうが良さそうです。HomePodは発売当初は用途が限られそうですが、その中でもApple Musicの使い勝手がどの程度なのかに注目したいです。
また今後の用途拡大の可能性なども今週末にでてくるであろうファーストインプレッションで触れられるでしょう。Siriの聞き取り性能などとも合わせて、レビュー記事を楽しみにしています。