iPhone XのApple Pay(Suica)について、iOS 11.1から読み取りが遅い、エラーが出るといった不具合が多数報告されていると「Ata Distance」が伝えています。ただ問題の原因は判明しておらず、Appleもこの問題を認識していない段階のようです。
iOS 11.1からの問題
iPhone XでiOS 11.1をインストールした場合、エクスプレスカードに指定したSuicaでの改札通過に失敗するケースが増え、さらにiOS 11.2で事態が悪化していると「Ata Distance」は訴えています。また同ブログはこの問題はiOS 11.3のベータ版でも解消しておらず、Apple Storeでも取り合ってもらえない状態が続いていると報告しています。
確かにApple Payを使っていると読み取りエラー、なぜか使えないという場面に出くわすことはあります。頻繁にあるわけではないですが、Suicaに関しては決済が行われたか行われていないか、不明でファストフード店のレジで立ち往生となったことがあります。結局、店舗から後日連絡するということで、その場は終わったのですが、問題なく決済できていたと報告があったのは1ヶ月後のことでした。
僕は「Ata Distance」に掲載されているような自動改札でのエラーは経験なく、毎回問題なく通過できていたので、全てのiPhone Xが問題を抱えているわけではなさそうです。改札通過時に気をつけているのは、右手にiPhoneを持って、左手のApple Watchで改札を通過する際、右手のiPhoneのSuicaが反応しないよう、近づけ過ぎないことです。変に近づけると、反応してエラーの原因になります。
安定性は決済サービスに不可欠
僕の場合、Apple Payでエラーが出るのは、クレジットカードの時期読み取りに失敗する確率と大差ない印象です。要するにエラーはほとんどないのですが、それでも1度不具合を経験すると、その決済サービスへの信頼感は低下します。決済サービスは他のサービスに比べてより信頼感が大切になるサービスなのでApple Payは不断の努力で信頼性向上に努める必要はあるでしょう。
将来的、日本でもApple Pay Cashが開始されれば、Apple Payは個人の決済サービスの重要な部分を占める存在になるでしょう。しかしエラーが頻発し、決済が行われたかわからない不安定なサービスでは信頼は得られず、普及は進みません。Apple Payを国内でももっと普及させるにはApple Payの信頼性向上は不可欠です。