「iPhone Xでダークモード」はかなりバッテリー消費を節約できる

iPhone Xに搭載されたOLEDディスプレイはピクセル単位で発光する、これまでの液晶ディスプレイとは全く違う構造になっています。そのため黒の表現力が高いとされ、iPhone Xの特徴の一つにもなっています。そしてこのOLEDディスプレイはバッテリー消費節約にも役立つことがわかっています。

ダークモードで消費量節約

従来の液晶ディスプレイは何色を表現している時でも、バックライトが点灯しています。そのためディスプレイで何が表示されているかで、バッテリー消費量が大きく変わることはありません。しかしOLEDディスプレイはディスプレイに黒色を表示している時(その部分)は発光しておらず、その分、バッテリーの消費量を抑えられます。そのため各種アプリに導入され始めている「ダークモード」はバッテリー消費を少なくできることもわかっています。

理論的には確かにそうなのですが、実際に比較するとどのくらいの違いがあるのでしょうか。ネットメディアAppleIsiderがYouTubeのダークモードと通常モードでバッテリー消費の違いを比較しています。それによると3時間YouTubeアプリのトップページを表示した場合、通常モードの場合は100%→71%までバッテリーが減ったのに対し、ダークモードでは100%→88%にとどまったとしています。

また3時間の動画再生でも通常モードで55%まで残量が低下したのに対し、ダークモードでは76%までしか減らなかったとの結果が出ています。これは全く違うと言っていいレベルです。ダークモードのUIに抵抗がないなら、迷わず設定すべきレベルです。なお現在主要アプリでダークモードが使えるのはTwitterYouTubeFeedlyなどです。まだあまり多くありません。

iOS 12で標準搭載なるか

現在のiOS 11にはシステム全体をカバーするダークモードは搭載されていません。アクセシビリティの機能を使って、ダークモードに近い表示にする方法はあるのですが、それだと細かい部分で表示がおかしくなる場合があります。そのためiOS 12ではシステム全体をカバーするダークモードが搭載されればと期待されています。

公開されたiOS 12の予想動画にもダークモードが搭載されます。なかなかかっこいい表示になりそうで、バッテリー消費量の節約目に優しい表示という実用的な部分だけでなく、黒くてかっこいいという見た目の部分でもダークモードには期待したいと思います。