2日午前6時から始まったAppleの業績報告では同社の事業の現状が語られました。日本は地域売上高の伸びが非常に高く、またiPhoneの販売も好調だったことからクックCEOが度々日本での事業に言及していました。そしてApple Payは「交通機関が最も混雑する東京で、最も成功したモバイル交通機関決済システム」だと紹介していました。
Apple Payだけでの生活も可能
東京では小売店、レストラン、居酒屋、交通機関、生活サービス、ありとあらゆるものがApple Payの支払いに対応しています。Apple PayがSuica(交通系電子マネー)とiD、QUICPayの決済システムに乗っかった為でもあるのですが、Apple Payが登場してからも利用可能場所は拡大を続けています。
ちなみに東京で僕がApple Payで支払ったことのある場所、サービスは地下鉄、路線バス、タクシー、JR、私鉄、路面電車、スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、ファミリーレストラン、ラーメン店、牛丼店、ファストフード店、そば屋、中華料理店、衣料品店、居酒屋、コーヒーショップ、自動販売機、駐輪場、公園入場料、博物館、コインロッカー、貸し自転車など多岐に渡ります。
財布を持たずに家を出ても、iPhone(もしくはApple Watch)があれば全く困ることがないのが東京です。交通機関だけでなく、街全体がApple Payの成功例といっても過言ではないと思います。
地方都市はまだまだ
一方、地方都市ではApple Payを便利に使えることは使えるのですが、使える場所が限られるため利用頻度は下がります。そのため、東京のように財布を持たずに家を出たとしても、大型店やチェーン店は対応しているので、一日なんとか過ごせるのですが、それでも昼食の場所や買い物の場所は限られてしまいます。
また東京では入居する全ての店舗でApple Payが使える「駅ビル」の存在が地方都市では薄く、消費活動の中心的な場所になっていません。これも地方都市でApple Payを使う機会が少ない要因の一つになっています。ちなみに僕の街から一番近いJRの駅(と駅ビル)は交通系ICカード非対応で、Apple PayどころかSuica(Kitaca)すら使えません。
東京の便利さを知ってしまったためか、地方都市でのApple Payはまだまだ発展途上と強く感じます。