watchOS 5のトランシーバー機能、FaceTimeオーディオじゃダメなんか?

watchOS 5の数少ない新機能の一つとして発表された「トランシーバー」機能はトランシーバーのようにApple Watch同士で簡単に会話ができるというものです。でもこの機能、既にApple Watchでも使えるようになっているFaceTimeオーディオで十分なのではないでしょうか。

メリットを探すのは難しい

watchOS 5トランシーバー機能はWi-Fiやセルラー通信を利用して、他のApple Watch利用者と通話できると紹介されています。しかし既にFaceTimeオーディオを使えば通話が可能であり、この機能がことさら強調される意味もよくわかりません。トランシーバー機能を使うためには当然ですが、双方がApple Watchを持っている必要がありますが、これならなおさらFaceTimeオーディオで十分と思います。

敢えて理由を考えるなら、バッテリーデータ通信でしょうか。FaceTimeオーディオはバッテリーとデータ通信量を比較的多く消費(iPhoneでは気になるレベルではありませんが)するので、Appel Watchで長時間使うには向かないかもしれません。そこでトランシーバーのようにして、データ通信量とバッテリーの消費を節約する専用アプリが出てきた、と考えればなんとなく納得は出来ます(ギリギリですが)。

Apple製品以外でも使えれば

FaceTimeオーディオでもトランシーバー機能でも、Apple Watchを使ったコミュニケーション手段が多様化することに、少なくとも悪いことはありません。しかしどちらも双方がApple製品(Apple Watch、iPhone、iPad、Mac、iPod touch)を使用している必要があります。この必要条件がある影響でFaceTimeはコミュニケーション手段としてはそれほど便利に使えない状況であり、トランシーバー機能にも同様の不満を抱えることになりそうです。

iMessageもそうなのですが、FaceTimeもトランシーバー機能も全てAndroid端末とのコミュニケーションを可能にしてもらわなければ、使いたくても使えないという状態から抜け出せません。難しい問題があるとは思いますが、ぜひiMessage for Android (for Windows)FaceTime for Androidの開発を進めてもらいたいと思っています。