今朝は「宣伝のウソ?基地局数、周波数帯…」という記事に唖然とさせられましたが、昨日は「auのスマホが“つながりやすい”のはデータ通信だけ?」という記事がWeb媒体に掲載されていました。
記事で指摘される問題は可能性として十分に考えられるもので、記事としては間違いではないものです。集英社という看板を背負ってるだけはあって、今朝のサイゾーの記事とは違います。ただ一押しが足りません。
専門家の意見をauの広報にぶつけ、回答を貰ったまではいいです。auの広報は「弊社の通話品質が落ちていることはありません。通話とデータ通信の電波の配分は一方に偏ることなくお客さまのニーズに合わせて適切に行なっています」と答えていますが、この回答をもう一度モバイル通信の専門家に投げて欲しかったです。
これまでauは混雑地域の通話を2.1GHzと800MHzにそれぞれ通話専用の帯域を設定することで捌いてきました。しかしLTEの高速化に伴い、全国的に2.1GHz帯の通話専用帯域が消滅しており、1月に入ってからは東京都心部でも2.1GHz帯の音声部分がなくなっています。
これで音声通話を捌けるか、多くの人が疑問に思っているのですが、この部分を専門家にもう一度聞いて欲しかったです。そして専門家による見解がわかれば、auの通信状況が今後どうなるかの見当もついたはずです。そこまではこの記事で踏み込まれていません。
もう少し頑張って欲しかった記事ではあります。