NetflixはAppleの動画配信サービスに参加せず

Appleは3月26日に開催されるスペシャルイベントで動画配信サービスの開始を発表するとみられます。そのサービスには複数の動画配信プラットフォームが参加すると伝えられていますが、最大手の一角であるNetflixは参加しないと同社CEOが明言しています。

参加サービスは未だ不明

来週発表されるAppleの動画配信サービスは、HBOなど複数の動画配信サービスのコンテンツにAppleのオリジナル動画コンテンツを加えてスタートすると予想されています。ただどれだけのサービスが参加し、どのようなコンテンツが視聴可能なのかは未だにはっきりしません。さらにNetflixはこのサービスにスタート時点で参加する予定はないと同社のCEOが明言しており、多くの人の期待通りのサービスになるかは流動的です。

確かにすでに多数の有料会員をか抱え、大量のオリジナルコンテンツを持つNetflixにとってAppleのサービスに参加するメリットは薄そうです。NetflixがAppleの動画配信サービスに参加しないとなれば、Netflixは巨大なライバルサービスになるはずです。サービススタート時点にどれだけのコンテンツを揃えられるか、そしてこれからどんどん魅力的なコンテンツが追加されるだろうという期待感をいかに煽れるか、サービスが発表されるスペシャルイベントの演出も重要になりそうです。

Appleにとって大きな挑戦

iPhoneの販売台数が頭打ちとなり、Appleは収益源をサービス部門に求めています。現在、加入者数の増加が好調なApple Musicに牽引される形でサービス部門の売上高も順調に拡大しているとされます。Apple Musicもサービス開始時にSpotifyという強大なライバルが存在し、その背中を追いかけて成長してきました。

動画配信サービスもNetflixというライバルを追いかけていく中で会員数を増やし、Appleの収益に貢献できるサービスを目指していくのでしょう。ただその道のりは遠く険しいものになるのは間違いありません。