Appleのオンラインストアで突然SIMフリーiPhoneが発売になりました。価格はキャリアで一括払いで買うより少し高いくらいです。しかし各種割引が受けられないので負担額は最大で7万円ほど多くなります。
じゃあ、機種代金の負担増でもSIMフリー版を購入するメリットのある人とはどういう人でしょうか。
まず考えつくのが海外によく行く人です。海外では普段使っているiPhoneをそのまま使うと高額のデータローミング料金と通話料金がかかります。10日ほど海外で使うと通信料だけで3万円、それに通話料金が加算されてかなりの出費になります。これをSIMフリーiPhoneと現地SIMの組み合わせに置き換えると、国やキャリア、プランにもよりますが5,000円〜1万円程度に抑えられます。海外出張が多い人、旅行によく行く人はSIMフリー版は買いでしょう。
次に、国内の格安SIMと組み合わせて長く端末を使う人にもメリットがあります。最近は格安SIMでも通話が出来るプランもあり、通常のキャリアとの契約より月々2000円程安く抑えられます(通信速度は遅いです)。そしてキャリアの割引は2年で終了するものが大半なので、その2年を超えてSIMフリー版を使い続けるなら、負担額はキャリア版より安くなることが多そうです。これらプランの比較検討がしっかりできて、細かい契約条件をしっかり理解できる人ならSIMフリー版も検討対象になると思います。
確かにどちらが有利で、どちらが不利かを判断するには複雑な計算、個人の利用状況と見合わせて検討が必要で、一般ユーザーにはハードルが高いかもしれません。ただ通常のキャリアとの契約以外に新たな道が出来たことは、多くの携帯電話ユーザーにとってメリットになることは確かです。