「Appleでサインイン」を体験 工夫されてていい感じ

iOS 13の新機能としてWWDCで発表され、注目されていた「Appleでサインイン」ですが、あまり使う機会がなく試せていませんでした。これがどんな感じなのか興味があったので、わざわざ対応アプリをダウンロードしてその便利さを体験してみました。

プライバシー保護の工夫

Appleでサインイン」はアプリ(サービス)提供企業に名前やメールアドレス(もちろんApple IDも)を通知せずに、Apple IDで会員登録できる機能です。FacebookやTwitterのIDを使ってサインインできるサービスは広く使われているので、それのApple版だと考えていいのですが、注目すべきはこの機能がプライバシー保護を強く意識している点でしょう。

Appleでサインイン」ではアプリやサービスに登録する際のメールアドレスは専用のものが利用でき、そこにきたメールはApple IDに紐づいたメールアドレスに転送する設定も可能となっています。もしアプリ側からメールアドレスが流出してスパムメールが来るようになっても、本アドレスとは全く関係のないアドレスなので対処は簡単です。また名前も本名以外の設定も可能であり、必要以上の情報をアプリに提供することもありません。

なかなかいい工夫だと思うのですが、まだ「Appleでサインイン」を使う機会(対応しているアプリ)はほとんどなく、わざわざ対応アプリ「KAYAK」をダウンロードして試しました。このサインイン方法が広がれば、スパムメールの氾濫メールアドレスの流出SNSアカウントの乗っ取りなどが少なくなりそうなので期待しています。どんどん広がって欲しいと思っています。