2019年秋から日本でもAppleのマップアプリで渋滞情報が表示できるようになりました。Googleの地図アプリでは以前から使えていた機能ですが、Appleのマップアプリでも同様の機能が使えるようになりました。
ユーザー情報を分析
Googleの地図アプリに表示される渋滞情報はAndroidスマートフォンを持つユーザーの移動時間を分析して渋滞情報として表示しています。Appleのマップアプリでも同様の処理がなされているはずですが、この件についてAppleは詳細を発表していません。
ただプライバシーに関する説明で「物理的に移動(車で旅行など)している場合、クラウドソースデータの交通情報データベースおよび屋内の気圧データベースを増補する目的で、iPadは匿名の暗号化された形式で、GPS位置、走行速度、および気圧の情報をAppleに定期的に送信します」と明記されています(iPadの設定内に貼る説明文)。
この文書から考えるとやはりAppleの渋滞情報もiPhone(iPad)ユーザーの位置情報を分析してマップ上に表示していると考えて間違いはなさそうです。iPhoneユーザーの多い(=人の多い)都市部(幹線道路)ではかなり精度の高い渋滞情報が得られるのではないでしょか。
どちらが見やすい
マップアプリの利便性は多くの点でGoogleがAppleのアプリを上回っています。渋滞情報に関してもAppleのマップアプリが提供するずっと前からGoogleは提供してきました。渋滞情報の詳細さでもGoogleの地図アプリの方に軍配が上がります。
しかし見やすさに注目するとAppleのマップアプリ(上)も負けてはいない気がします。Googleのマップアプリ(下)では信号待ちで自動車が止まっているような場所でも道路が赤く塗られています。結果的に画面がゴチャゴチャして、本当に混雑している場所が見つけにくくなっています。
両社のマップアプリがこれからも競争しあって、より詳しい情報をより見やすい形で提供できるように改善を続けてもらいたいところです。