流出図面を元に精巧な完成予想画像までできてしまった廉価版iPhoneですが、この廉価版の日本での立ち位置はイマイチ不鮮明です。なにしろ通常のiPhone 5 16GBモデルが実質0円で販売されてます。これ以上安くするには廉価版iPhone専用の料金プランを作る必要がでてきます。
いまでもiPad RetinaモデルとiPad miniの16GBモデルを契約した場合、双方実質0円で購入でき、月々の通信費用も同じというちょっとした矛盾が発生しています。ただiPad miniの場合はiPad Retinaとは違った使い道があり、この価格設定でもOKという結論になったのでしょう。その一方で廉価版iPhoneと通常版iPhoneがこれほど明確な違いを出せるかには疑問です。
廉価版にTD-LTE(AXGP)が搭載されるという噂もありますが、その方向性も不明です。中国、日本、アメリカの巨大マーケットを狙ったTD-LTEを廉価版だけにとどめるのか、噂の結末が予想できません。
敢えて無理に予想するなら、ソフトバンクとスプリントが廉価版iPhone専用の格安プランを設定して、大量の端末をバラまく。スプリントは契約者数の拡大を達成して株価上昇、その上昇分を原資にさらにTD-LTEへの投資を進める。そんな戦略の武器に廉価版iPhoneがある。こんな感じでしょうか。
ただ日本市場は単純ではありません。日本の消費者は「廉価版」という響き、印象を嫌う傾向が強いです。それほど多く売れるものになるとは思えませんが、「お子様用にもう1台」といった得意のキャンペーンで台数を確保する方法もありそうです。
噂がいろいろある中で、それらを組み合わせて推測する、面白いです。予想は当たらないですが。。。
既に販売されているモバイル通信機能のないiPhone |