HomePod mini登場でもスマートスピーカー市場の構造に変化なし

AmazonとGoogleが大きなシェアを占めるスマートスピーカー市場にAppleはHomePodで参入しました。しかしHomePodの販売台数はそれほど伸びず、より価格の低いHomePod miniの投入に至りました。このHomePod miniHomePodよりは販売台数を伸ばしたものの、市場構造を変えるほどのインパクトはなかったとの調査結果が出ています。

米国で700万台

CIRPはアメリカのスマートスピーカー市場を調査したレポートを発表しています。それによれば総販売台数は1億2,600万台でAmazonが69%、Googleが20%のシェアを獲得しています。Appleは主にHomePod miniを約700万台販売し、約5.6%のシェアと上位2社から大きく離れた位置にいます。

この数字はHomePod mini発売前と大きく変わらず、Appleがスマートスピーカー市場で苦戦を続けていることを示唆します。HomePod miniが発売されたことで、販売数自体は伸びているのですが、シェアの急拡大までには繋がっていないようです。

確かにHomePod miniはApple製品を複数台(もしくは家族で)使っている人に便利な製品として設計されています。今はAppleファンへの浸透を進めている段階なのかもしれません。今後、ライトなiPhoneユーザーをHomePod miniの潜在顧客に変えていくことができれば、もう少しシェア面で善戦できるのかもしれません。