Airは「ほぼPro」だがプロは「Pro」を

7月15日、AppleはM2チップ搭載のMacBook Airを発売しました。発売に合わせて各ネットメディアは揃って新しいMacBook Airのレビュー記事を掲載しています。レビュー記事(Appleが記者に提供したMacBook Airのレビュー)による評価は概ね上々で一般の学生、ビジネスパーソンに最適なノートブックであるとの見方が多くなっています。

動画では力不足

各レビューによると一般的なユーザーが仕事、勉強、研究(データ整理、資料作成、文書作成、ビデオ会議、ファイル共有など)で使う時やプライベートでの動画視聴、写真整理、Webサイト閲覧などで利用する場合、M2チップ搭載のMacBook Airは十分な性能を発揮するとされます。

以下、レビュー記事より

カバンの中に入れて持ち歩く電子文房具としてのMacを求めているなら、M2を搭載する新設計のMacBook Airを選んでおいて間違いはない”(M2搭載MacBook Airは「Macが欲しいすべての人」にマッチする:ASCII.jp)

M2のMacBook Airは文書やプレゼン資料の作成、メールチェックやオンライン会議などには十分すぎるぐらいの処理能力を持っているし、ちょっとした動画編集も難なくこなせる”(新型MacBook Air最速レビュー 新開発M2チップの実力:日本経済新聞)

ただやはり動画編集などの負荷の高い作業ではMacBook Proの方が作業効率が高いようです。

非常に負荷の高い処理を長く行う場合、ファンの搭載されたMacBook Proの方が性能は維持されやすい”(ほぼ「Pro」。新型「MacBook Air」最速実機レビュー:BUSINESS INSIDER)

また拡張性もMacBook Proに軍配が上がると評価されています。

MacBook Airにはかなり所有欲をくすぐられるのだが、この2つの端子(SDカードスロットとHDMI端子)が諦めきれずにMacBook Pro14インチを使い続ける決断をした”(新型MacBook Air最速レビュー 新開発M2チップの実力:日本経済新聞)

さらにM1チップ搭載MacBook Airからの買い替えについても、M1チップからM2チップへの進化での性能差が少ないことから少し辛口の評価もあります。

M1からM2へ買い替えるのは「ビデオ編集をする人」以外にはおすすめしにくい”(新MacBook Airレビュー。すべてが変わったM2搭載「新世代Air」:Impress Watch)

これらレビュー記事を総合すると、M2搭載のMacBook Airはハードな動画編集(のような高負荷作業)をしないユーザーで、初めてMacBookを購入する人、M1チップ搭載モデル以外から買い替える人にオススメといったところでしょう。新しいMacBook Airは概ねM2チップ搭載MacBook Air発表時に想定された通りの機種だったと思われます。