データ増量キャンペーンってそれほど嬉しくない

ドコモ、ソフトバンク、auがこの春の学割キャンペーンを発表しました。各社ともこれまでの過剰な値引きから、データ増量に主眼を置いたキャンペーンにシフトしています。近年の値引き批判とLTEのデータ通信の空き状況の結果、こうしたキャンペーン実施に至ったと思われます。

またauはau Walletを特定の小売店で利用すると最大で1GBのデータ通信量をプレゼントするという一歩踏み出したサービスまで始めました。しかしこの増量キャンペーン、宣伝文句は派手ですが、それほど得ではない気がします。

だいたいデータプランは自分の使う通信量が収まる範囲で契約しています。なので突然1GBのプレゼントがあっても、それほど活用できません。さらにキャンペーンでもらえる通信量には期限があり、また月々の通信量を使ってから消費されるのでキャンペーン分を使わないこともあります。

学割のように毎月付与されるなら、データプランを一段階下げることは可能です。しかし上の写真のマツモトキヨシのキャンペーンのように、いつ始まるかわからないキャンペーンを当てにして、データプランを変更することはできません。さらに言えば「今月は400MBもらっちゃったから、モバイル回線で動画いっぱいみよっかなー」、「1GBもらったからApple Musicを外でも聴こう」とかにはなりません。

データ増量キャンペーンは(1GB)=(1,000円分のデータ通信量)なんて計算をしてはいけません。それを全て有効活用できるわけではありません。