BCNが家電量販店のPOSデータを分析して発表したiPhone 6s/6s Plusの販売数前年比は衝撃的なものでした。実数は公表されていませんでしたが、販売開始から10日間の集計で前年比21.4%減と大幅な前年割れを起こしてしまっています。これは何を意味するのでしょうか。
上のグラフが今年の10日目までの販売シェア、下のグラフが昨年の発売後2週目までのシェアです。前年もシェアはソフトバンクがトップで変わらずですが、今年はシェアを落としているのがわかります。ドコモもシェアを落としているものの、その分、auがシェアを伸ばした形となります。
シェアだけでなく販売台数を指数化するとまた別の動きが見えます。昨年のiPhone 6s/6s Plusの販売台数を100とした場合を考えます。
前年比でシェアをの伸ばしたauがかろうじて販売数の減少を少なく止めているものの、ソフトバンクやドコモは大幅に販売数量を減少させています。BCNでは転売需要の低下を理由に挙げていますが、ランキングの集計外となる各キャリアのネット販売の活発化も影響しているかもしれません。
またSIMフリーモデルを購入(Apple StoreもBCNランキングの集計外)して格安SIMで使う人も増えています。この動向も家電量販店では販売数量に影響した可能性は考えられます。ただ、そもそもiPhone自体の初期需要が一時期ほど強くなくなった可能性も否めません。