毎年、6月末から7月頃になると次期iPhoneのものとされる、図面や筺体、パーツの画像が流出します。量産体制に入ると情報の管理が難しくなり、流出してしまうのでしょう。しかし今年は情報の流出が約1ヶ月早い感じです。
初期需要に応えるため?
次期iPhoneの情報流出が1ヶ月早いことが、発売が1ヶ月早まることを意味すると考える人は少ないです。iPhoneは例年通り9月下旬に発売になるでしょう。これはiOS 10のベータテストによるバグ取り作業に必要な時間も関係するので、それを1ヶ月前倒しするのは現実的ではありません。
ではなぜ情報流出が早いのか?僕はiPhoneの初期需要に応えるためではないかと推測します。1ヶ月早く作り始めると、当然、発売日当日に販売できるiPhone 7の台数は増えます。これまでだと「2ヶ月待ち」でもiPhoneを買いたいという人が多かったのですが、最近はライバルの追い上げも激しく、消費者を待たせることができなくなっているのも事実です。
新機能も影響?
流出した情報によると、iPhone 7 Plusにはデュアルカメラが搭載されるようです。これ以外にもiPhone 7/7 Plusには多くの新機能が搭載されるはずですが、このような新機能は実際に作ってみないと、どの程度の不良品が出るか分かりにくいものです。不良品が多くて発売当日に店頭に並ぶ量が極端に少ないなんてことは避けなければいけません。
発売日に一定の在庫を確保するため、AppleはiPhone 7/7 Plusの量産に入る時期を早め、その結果として情報流出が例年より早かった。そう考えるのが自然なのではないでしょうか。もしそうなら、今までのような争奪戦は沈静化するかもしれません。本当に沈静化するなら、iPhoneファンとして歓迎すべきことだと思います。
なおiPhone 7には「誰もが買い換えたくなる」ような機能が搭載されると、Appleのティム・クックCEO自らが発言しています。いったいどのような機能が搭載されるのか、その片鱗が6月13日(日本時間14日未明)に始まるWWDCで発表されるiOS 10の詳細から一部は判明するはずです。今からWWDCはかなり楽しみです。