AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏がインタビューに応え、AmazonでApple TVやChrome Castが販売されていない理由に言及しました。やはりAppleがプライム・ビデオの月額料金からも30%の手数料を徴収するビジネスモデルがAmazonの事業モデルと整合性が取れないことが原因のようです。(9to5Mac:英語記事)
Apple TVにプライム・ビデオアプリ登場の噂も
昨年の年末頃、Apple TV用のアプリとしてAmazonプライム・ビデオアプリが登場するとの情報が駆け巡りました。この情報でAmazonとAppleが和解した(互いに受け入れあう)のかと思われました。
しかしこの噂に続報はなく、いつしか忘れられてしまいます。当然のことながらApple TVにプライムビデオアプリは登場せず、AmazonでApple TVが売られることもありませんでした。ベゾス氏は自社サイトでApple TVを売るとすれば、自社のコンテンツ配信事業もApple TV上でやりたくなる。しかしそれが許容される状態ではないとしています。
30%はAmazonのビジネスモデルに厳しい
AmazonにとってAppleに提供する30%の手数料は非常に厳しい設定であるとされます。比較的低い価格でコンテンツを提供し、多くのユーザーから広く、浅く課金する事業モデルに売上の30%を無条件で徴収される制度は合わないということでしょう。まさにAmazonがApple TVにコンテンツを配信するがの許容される状況ではないのでしょう。
Appleにはユーザーの多い(Apple TV対応の要望の多い)Amazonを例外とする選択肢もありましたが、例外を作るのはAppleにとっても長期的な観点から不利に働くはずです。結局、AppleとAmazonは和解せず、互いに相入れない状況が続いています。ただApple TVユーザーとしては、いつの日かプライム・ビデオ対応を期待しています。