Apple Watchのアプリ開発ペースが急速に落ちているらしい

発売から1年が経過し、街で見る機会の多くなってきたApple Watchですが、アプリの開発は思うように進んでいないようです。発売当初こそ数百のアプリが対応すでに数千のアプリが対応済みと大きく報じられましたが、今はそんなニュースもありません。

アップデートで「Apple Watchに対応」は減った

Apple Watch発売直後から有名なアプリはこぞって対応アプリをリリースしました。航空会社のアプリ乗り換え案内証券取引エクササイズSNSなど主要アプリの対応が目立ちました。しかし最初の波が去って以降、なかなか次の対応アプリが出てこないなぁと思っていました。

GIZMODOの記事によるとApple Watchアプリ開発者の意欲が低下しているとのことです。iOSアプリが1.000リリースされる間にApple Watchアプリは1つしかリリースされていないとのことです。

確かにApple Watchに対応させたからといってアプリの売り上げが伸びるわけでもなく、あくまでiPhoneアプリの補助的な役割から抜け出せず、開発の費用対効果が悪いのでしょう。この問題はApple Watchの構造的な問題としてこれからの普及にも影響しそうです。

販売台数非公表も影響?

Appleは未だにApple Watchの販売台数を公表していません。どのくらいの数のApple Watchが販売され、最新のOSにアップデートされているのが何台ほどあるのか、そこはブラックボックスになっています。この状態だと開発者はどの程度の費用をかけてアプリを開発し、何人にダウンロードしてもらって、どの程度の売り上げを見込めるかの計画が立てられません。

これではしっかりと作りこまれたアプリが多数出てくる状態にはなりません。Appleは「競合を利する」としてApple Watchの販売台数を公表していませんが、その非公表が開発者・さらにはユーザーに不便を強いていることも忘れて欲しくありません。

最近はバンドの種類を増やして、販売をてこ入れしようとしているっぽいですが、Apple Watchがウェアラブルディバイスである限り、アプリの充実は避けて通れない事項です。その点でもおそらくWWDCで発表されるwatchOS3にも期待しています。