WWDCではwatchOS3にも注目 Apple Watchの突破口になるか

来週13日(日本時間14日午前2時)に始まるWWDCの基調講演、最も注目されているのはiOS 10の発表ですが、僕はwatchOS3の発表にも期待しています。

watchOS3でできるようになることは?

現在のApple Watchは常にiPhoneとペアリングされ、重い処理(バッテリーをたくさん消費する処理)や通信はiPhoneで行い、処理の結果をApple Watchに表示する仕組みになっています。そのため常にiPhoneとペアリングされている必要があり、接続されていなければアプリの機能はかなり制限されてしまいます

それが間も無くApple Watchのアプリは単独で作動するように仕様が変わります。watchOS3はこの仕様変更を強力にサポートするのでしょう。Apple WatchのアプリはiPhoneから独立して作動することが求められます。過去にペアリングされた時に利用実績があるWi-Fiの圏内なら、iPhoneとペアリングされていなくてもLINEメッセージのやり取りやSNSの通知受け取り等ができるのではないでしょうか。

言葉で説明してもイマイチ新しさは伝わりにくですが、watchOS3でApple Watchの自由度が増すことは確実です。watchOS3からはApple WatchとiPhoneが切り離され、もしかするとペアリングという概念がなくなるのかもしれません

サードパーティー製文字盤が利用可能に

自由度が上がるといえば、文字盤のカスタマイズの幅が広がるとの噂もあります。今、Apple Watchの文字盤は既定のものを使うか、写真アプリ内の画像うかに限られます。表示する情報や場所はある程度選択できるのですが、デザイン自体をいじることはできません

これがwatchOS3で改善されると予想されています。サードパーティー製の文字盤が利用可能になれば、デザイン性豊かな文字盤でApple Watchをさらに個性的に演出できます。またファッションブランドのバンドをつけた時、そのブランドがデザインした文字盤を使えば、さらにApple Watchの完成度が上がると思います。

watchOS3では機能、デザインの両面が進化すると予想されています。その進化で、当初の期待ほど売れていないApple Watchの普及に弾みがつけばと思っています。ちなみにApple Watch2はこの秋にも発売されると予想されていますが、watchOS3のその発売に合わせてリリースされるのではないでしょうか。