今年のWWDCは発表内容が多すぎて大変、事前に少し告知します

来週13日から始まるWWDC、今年は少し異例の展開となっています。これまでのWWDCは開催日まで、基調講演や各セッションでの発表内容が事前に発表されることは殆どありませんでした。しかし今回は違います。WWDC開催に向けて日本のメディアも含めて開催前にフィル・シラー氏がインタビューに答える形で主にApp Storeの変更に関する情報をメディアに提供しています

App Storeに大きな変更

Appleの上級副社長フィル・シラー氏はITmedia(林信行氏)の電話インタビューに答え、App Storeで3つの変更が発表されるとしています。一つ目は審査の短時間化、二つ目は国ごとのアプリ価格設定・月額課金制におけるAppleの取り分の変更、三つ目はアプリ検索機能の強化です。

どれもアプリ開発者にとって重要であり、開発者がどのテーマのセッションに参加するかを基調講演前に決められるようにしたのでしょう。基調講演で発表することが多く、これらについて詳しく説明している時間がないのかもしれません。課金や検索機能はアプリの売上に直結するため、その詳細は開発者にとって死活問題でもあります。事前に情報を提供しておくことで、混乱を避けたと考えられます。

検索連動広告はiOS 10から

検索連動アプリ広告はまず米国でベータ版が提供されます。その後、秋の新OS(iOS 10)のリリースと同時に米国で展開され、おそらく順次対応国が増加していくのでしょう。一般的に公正な広告表示には誤解を与える表現がないかなどの審査が必要で、その体制構築には少し時間がかかります。国内でも準備が出来次第提供されるのではないでしょうか。

Appleがこの広告サービスを「秋から提供」としていることから、iOS 10は秋に正式にリリースされ、ほぼ同時期にiPhone 7の発売となるのでしょう。iPhone 7の発売は例年通りのスケジュールになりそうです。