iOS 9から実装されたApple Newsは、日本ではまだ使えませんが既にサービスインしているアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国では徐々にサービスが充実してきています。
Apple News Formatを利用したコンテンツ増加
先月、AppleはApple Newsに記事を配信する全てのユーザーに「Apple News Format」を解放しました。iCloudのWebサイトやWordpressなどから手軽にApple Newsにコンテンツを配信できるだけでなく、Appleが示した仕様に則れば細かいカスタマイズも出来るようになっています。
iCloudからの記事編集画面 |
多くのメディア、ブロガーがApple News Formatを取り入れたことで、現在のNews内のコンテンツは内容もビジュアルも充実しつつあります。Apple Newsは新しい段階に入ったといっていいと思います。
そのApple News用に記事紹介のTwitterアカウントが開設されています。おすすめ記事がこのアカウントから発信されるのでしょう。
Follow us here for top stories & great reads from your favorite publishers, curated by our U.S. editors. pic.twitter.com/eLyGKZHVMl— Apple News (@AppleNews) 2016年4月5日
Newsアプリの普及は進んでいるはず
現在、Apple Newsの利用者は5,000万人と先日のスペシャルイベントで発表されました(3カ国合計)。日本で同様のサービスを提供しているSmartNewsが500万ユーザーくらいとされており、Appleが提供するNewsのユーザー規模が桁違いであることがわかります。今後、さらにiOS 9が普及すればするほど、Newsアプリのインストール数は増え、ユーザー数の増加にも繋がるはずです。
ただいくらアメリカやイギリス、オーストラリアで普及したところで日本で使えるようにならないとあまり意味はありません。日本で人気のiPhoneにプリインストールされているNewsアプリはこの市場の台風の目になることは間違いありません。
もしかしたら、日本に上陸すればNewsアプリがメディアの勢力図を変えるのではないかとも期待しています。AppleがNewsを多国展開するには本国であるアメリカや先行サービス開始国であるイギリス、オーストラリアで成功してもらわないといけません。しかし他のニュースアプリとの差別化、特徴的な利便性という点において、もう一歩という印象があります。日本への上陸も、もう少し時間がかかる気がします。