8日未明に開催されたスペシャルイベントではiPhoneだけでなく、Apple Watchについての発表で重要なものが多くありました。Apple Watch Series2の発表もそうですが、日本のユーザーにとって重要なFeliCaのApple Watch対応、ポケモンGOアプリのApple Watch対応という二つの発表も重要だと感じました。
ポケモンGOアプリのApple Watch対応の影響は
AppleはApple Watchをファッションアイテムとしても宣伝し、幅広い層への訴求を目指しています。しかしApple Watchはどちらかといえばファッションアイテムとしてではなく、ガジェットとしてApple Watchを捉えているユーザーに比較的普及しています。しかしApple Watchがそうしたユーザー層の期待に添える機能を提供できているかは微妙で、その微妙さが販売台数にも影響しているのでしょう。
今回ポケモンGOがApple Watchに対応することで、ポケモンGOを楽しみたい層にもApple Watch普及が期待できます。案外、ポケモンGOユーザーの年齢層は高く、おじさん・おばさんも必死にボールを投げています。そうした人たちにはポケモンGOのApple Watchアプリに搭載された消費カロリーを管理する機能も喜ばれるはずです。ユーザーの層が拡大すれば、要望も増え、結果として対応アプリも多様化していくでしょう。
そういう意味でポケモンGOのApple Watch対応には期待しています。
Apple WatchでApple Pay
いよいよ10月下旬からApple Payが日本でも使えるようになります。おそらく来月からiPhoneで改札口を通る人、コンビニで決済する人を大量に見かけることになるでしょう。さらにApple Watch Series2で決済する人もちょくちょく見るようになると思います。ちょくちょく見るようになるというのは普及にとって重要で、潜在的なユーザーの購入ハードルを下げます。2016年末から2017年にかけて、一気にApple Watchが普及してもおかしくはありません。
ちなみにiPhone 7がなくても、iPhone 5以降とペアリングしたApple Watch Series2があれば改札や店舗でApple Payが利用できます。ほとんどのiPhoneユーザーはApple Watch Series2を購入することでApple Payの便利さを享受できるようになります。これも地味にApple Watchの普及を助けるのではないかと期待しています。