Appleは第3世代のApple TVの販売を終了しています。すでにApple Online Storeでは第4世代のみの販売となっており、さらにtvOS10も第3世代は対象から外れており、第4世代の発売から約1年で完全に世代交代したということでしょう。
アプリ形式となったメリットはまだ小さい
第4世代Apple TVの最大の特徴はApple TV用のアプリを自身でダウンロードして使える点にあります。第3世代まではAppleが対応したコンテンツしか楽しめなかったのが、アプリ形式になることで一気に可能性が増えました。しかし、大画面で楽しむアプリやエクササイズアプリなども多少は試しましたが、実際にはApple TVの使い方は大きく変わりませんでした。
結果として第4世代でも従来のApple TVのように映画やドラマ、YouTubeの動画を観たり、音楽を聴いたり、家族の写真を見たり、という用途にとどまっています。第3世代と第4世代のApple TVに大きな差を感じることはまだ出来ていません。そんな状況で両者を併売していることで、アプリ形式となった第4世代の新機能があってもなくてもいい機能という印象にもなっていました。
Siri RemoteもiPhoneで代用
もう一つの第4世代Apple TVの目玉だったリモコン「Siri Remote」もiOSアプリとして同様の機能を持つ「Siri Remote」が出たことで、大きな意味を失った気がします。いつも手元に置いているiPhoneで操作できるので、いちいちリモコン取って使うことは極端に減りました。アプリの方が文字入力や早送り、巻き戻しの時の操作性が高く、せっかくのSiri Remoteの印象もかなりボヤけています。
第3世代の販売が終了したことで、これからの買い替えユーザー、新規ユーザーは問答無用で第4世代Apple TVを購入することになります。なので、第4世代ユーザーはゆっくり増えていくでしょう。増えていくユーザーを対象として、対応アプリや対応サービス、特にHomeKit対応製品はこれから拡充していくはずです。それに期待しています。