Galaxyのイメージダウンはスマホ全体にマイナスの影響

サムスンが製造・販売していたGalaxy Note7のバッテリーからの発火問題はついに生産終了にまで発展してしまいました。利用者の安全を考えると妥当な措置だと思われますが、今回の騒動はサムスンにとって、またGalaxyブランドにとって大きな試練になることは間違いないでしょう。

iPhoneのライバルとしてのGalaxy

Galaxy高性能を誇り、先進的な機能を常に取り入れ続けて、今の世界ブランドの地位を手に入れました。高性能・高機能である以外にも、iPhoneと同様に世界中で販売され、各市場で積極的に宣伝されるなど、iPhoneの最大のライバルと言っていい機種だと思います。

iPhoneは新機種でも最新の機能を取り入れることは少なく、Galaxyがまず搭載し、その後にiPhoneが搭載する機能も少なくありません。iPhoneの性能・機能が競争によって向上していくのにGalaxyの先進的な姿勢は欠かせないものになっています。そのGlaxyが苦境に陥るとすれば、iPhoneだけでなくスマートホン全体にも影響は及ぶでしょう。

バッテリーの性能競争は休戦に?

Galaxyの発火問題で製品の回収や返金でサムスンは一定の損害を受けています。それ以上に「Galaxy=発火」というイメージも定着しそうで、今後のスマートホン市場でサムスンは大苦戦することになるでしょう。この騒動を横から見ている各メーカーも特にバッテリーの安全性については保守的な評価を下していくはずです。

容量拡大によるバッテリー持続時間の向上急速充電機能の強化は最近のスマートホンの方向性の一つでしたが、この部分で高性能を追求するメーカーは減っていくと思われます。特にiPhoneは一旦問題が発生した場合の費用が他社のスマートホンとは桁違いになるため、Appleはより慎重になる可能性もあります。

Galaxy S7のワイヤレス充電

またワイヤレス充電iPhone 8に搭載されるとも噂されますが、バッテリー周辺の安全性確認が慎重に行われれば、もしかしたら搭載時期は延期となる可能性もありそうです。この問題はGalaxy以外にも影響を与えながら、少し長引きそうな気がします。