日本でApple Payが開始されて12日が経過しました。日本ではApple PayがSuicaやiD、QUICPayの決済プラットフォームに乗っかったため、サービス開始直後から様々な場所で、様々な用途に利用できるようになりました。その中には決済にとどまらないApple Pyaの可能性を感じさせる利用方法もあります。
iPhoneがコインロッカーの鍵に
例えばApple Payに登録したSuicaをコインロッカーの鍵として使えるサービスもあります。この方式のコインロッカーは主に駅構内に設置されているのですが、ロッカーの料金の支払いだけでなく、Suica(Apple Payの場合はiPhoneやApple Watch)が鍵の役割を果たします。
このサービスを応用すれば、ホテルの鍵やスポーツ施設のロッカーの鍵なんかにも使えそうです。これらの場所でApple Watchを鍵にするなら紛失の心配がかなり減ります。防水仕様となったApple Watch Series2ならスポーツ施設の利用にぴったりかもしれません。
支払い以外にApple Payを使う例はまだ多くありませんが、コインロッカーの例は一つの可能性を示していると思います。
レンタサイクルの会員証にも
Suicaはこれまでの歴史の中で様々な用途が試されてきました。サービスとして大きく発展したものはあまりありませんが、Suicaをレンタサイクルの会員証として使っているケースがあります。東京都武蔵野市などで提供されている「Suile」サービスは手持ちのSuica(もちろんiPhoneやApple Watch内に登録してあるものでもOK)が決済カードと会員証の役割を果たします。
この例のように会員証としてApple Payを使えるとすれば、これも大きな可能性を感じます。レンタルビデオの会員証なんかがApple Payに置き換えられれば、支払いもそこから可能になり、かなり便利になるはずです。コインロッカーの例もレンタサイクルの例も、Suicaの運用方針次第でApple Payが様々な用途に使えることが示唆されており、今後の用途拡大に期待が持てそうです。
世界中で使えるApple Payというのも魅力的です。しかし日本のApple Payは幸か不幸か独自仕様となってしまったので、日本で独自の発展を遂げるApple Payにも期待したいと思っています。