スーパーマリオランは成功なのか、失敗なのか…

12月にiPhone、iPad向けに配信が始まったスーパーマリオラン全世界で5,000万ダウンロードを超え、年末年始にかけてさらにダウンロード数を増やしています。また2016年のアプリ配信数ランキングでも半月間だけで10位に食い込む勢いとなっています。ただセールスランキングは冴えません。何が起こっているのでしょうか。

課金方法に賛否

スーパーマリオランは無料アプリとして配信されていますが、実際に遊ぶなら1,200円の課金は必須です。しかしこれが無料アプリ+アイテム課金になれたスマホユーザーには評判のあまり良くない課金方法となってしまい、多くのユーザーが課金に心理的な抵抗を感じたのも事実です。その抵抗感がセールスの伸び悩みにつながっているのかもしれません。

現在、スーパーマリオランのセールスランキングは55位となっており、そこそこ有名だけどそんなに人気があるわけではないアプリと同レベルにとどまっています。世界的な人気アプリにはふさわしくない位置と言っていいでしょう。スーパーマリオランの課金方法がスマホ時代にそぐわなかった可能性が高そうです。

5,000万ダウンロードでの売り上げは?

スーパーマリオランは配信開始から4日で4,000万ダウンロード7日で5,000万ダウンロードを達成しています。しかしこのうち全てが課金しているわけではありません。おそらく課金ユーザーは10人に1人くらいでしょう。それでも500万ユーザーが課金したことになり、非常に大きなお金が動くことになります。

日本円で計算すると500万人×1,200円=60億円がスーパーマリオランの売り上げとなります。アプリの売上高としては大きい方だとは思いますが、同じく世界的に大ヒットしたポケモンGOが3ヶ月で700億円近くを稼いだことを考えると寂しい数字になります。今後、スーパーマリオランが売り上げを伸ばすにはダウンロード数を増やすしかないのですが、リリース直後の勢いはかなり衰えていることもあり難しいでしょう。

やはり無料アプリから売り上げにつなげるとすれば、アプリ内でのイベントなどを通して話題を作り、常に課金の機会を作り出すのが最適なのかもしれません。