月曜日に開催されたApppleのスペシャルイベントでNewsアプリのアクティブユーザーが5,000万人に達していることが報告されました。米、英、豪の3カ国でのサービスですが、この数がどこまで意味のあるものかを考えます。
Apple News Formatを1週間試した結果
Newsアプリ向けにコンテンツを配信するにはパブリッシャー登録が必要です。また自分のコンテンツがどれだけ閲覧され、シェアされたかを確認するにはApple News Format (ANF)の利用登録が必要です。
ANFの利用登録が終わってちょうど1週間、利用できるアクセス解析からどのくらいのアクセスがあるかを確認できました。なおANFの統計情報でわかるのはユニークユーザー数、PV数、滞在時間、シェア数、いいね数、チャンネル登録数が国ごと、記事ごとに確認できます。
PVの推移 |
PVでいえば、普通に海外向けのブログを細々と公開している時に比べて数倍のPVになります。タイトルや公開時間、サムネイル画像を工夫すれば多くのアクセスが集められる可能性を感じます。現時点でも米、英、豪の読者向けにコンテンツを配信するプラットフォームとしてはかなりのパフォーマンスを持っていそうです。
チャンネル登録数も思った以上にあります。同一のカテゴリーのコンテンツを多く閲覧するユーザには「For You」機能から僕のチャンネルの記事がレコメンドされます。そのような接触機会が影響してか、コンスタントに購読者が増えています。ただ、ここに広告を載せて多くの収益を得られるというレベルではありません。
WordPressとの連携も可能
Newsアプリに記事を配信する方法は2種類あり、Webブラウザから編集・公開する方法と、サードパーティー製のCMSから編集・公開する方法です。CMSとして最も普及しているWordPressもプラグインでApple News Formatに対応しており、WordPressで構築しているブログは簡単にAppleのNews向けにコンテンツを配信できます。
ブラウザからの編集画面 |
僕もWordPress初心者ですが、少しだけ試してみました。確かに簡単に記事をNewsアプリにアップできます。細かくカスタマイズすればさらに「美しい」記事が書けそうですが、それはもっと利用者が増えてノウハウが蓄積されてから、それを拝借する形になるのかもしれません。
日本でもサービスが始まれば
Newsアプリが日本でもサービスが始まる可能性は高いです。AppleはNewsアプリのアイコンを特許庁に商標登録しており、サービス開始を考えているはずです。その時のインパクトは大きそうです。
すでにgunosyやsmartnewsが参入して大きなシェアを持っている市場ですが、Newsアプリが最も売れているスマートオンに最初から入っているアプリという優位性は大きいと思われます。メディアとして登録されれば、多くのアクセスが期待できると思われます。
日本でNewsアプリが使える時が来れば大きな影響を与えることは間違いないと考えます。