日本のHulu、ドメイン変更でどーなってしまうのか?

動画配信サービスのHuluは日本でのサービスを改善するため5月17日にシステムメンテナスを実施します。しかし、このメンテナンスはアプリの変更(更新)サイトドメインの変更なども同時に行われるなど、単なるメンテナンスではなさそうです。Huluは何を目指しているのでしょうか。

日本テレビ系企業が買収

現在、日本でのHuluのサービスは日本テレビ系の企業(HJホールディングス)が提供しています。これはHJ社がHuluから日本事業を買収した結果なのですが、同社と本国のHuluの距離が徐々に広がっているとの憶測も出ています(メディアじゃ書けないHuluがhappyon.jpになる理由)。確かにドメインの変更は事業の根本の変更を意味する場合もあり、日本でのHuluがどうなってしまうのか、少し心配な気もしてきました。

過去を振り返ると第四世代のApple TVが発売された当初、本国のHuluはすぐにアプリがリリースされたのですが、日本ではなかなかリリースされませんでした。当時は日本テレビが権利関係の問題を気にしたのかなー、なんて考えていましたが、この頃から本国のHuluと日本のHuluは別々の事業を行なっていたのかもしれません。

僕はこのApple TVでアプリが配信されない不便さからNetflixに逃げて、今ではそちらのヘビーユーザーになってしまったのでHuluはもう使っていません。それだけでなく、Netflixの勢いを目の当たりにして、もうHuluに戻ることはないなーと漠然と考えるようになっています。

Huluの目指す方向は?

理由や経緯はどうあれ、ドメインを「hulu.jp」から「Hapyon.jp」に変更することで、日本のHuluはHuluからの脱却を図っていく方向なのは間違い無いでしょう。しかし動画配信サービスはすでに世界規模で展開されているサービスです。日本だけのサービスとなりそうな「hapyon.jp」に勝ち目はあるのでしょうか。少し不安になります。

hapyon.jpの特徴の一つになりそうな日テレ系のドラマやバラエティ番組のアーカイブは使えそうですが、動画配信サービスを利用する層は「つまらなくなったテレビ」を見なくなった人たち向けのサービスでもあります。そのようなユーザーにテレビの過去の動画がアピールポイントになるのかどうかは疑問です。

どうせなら日テレのコンテンツ制作力を活かして、ネット配信専用番組を大幅に拡充した方が面白いかもしれません。ボクシングとバラエティを融合させた生放送でAbame TVが大きな話題となっていますが、同社のようにテレビにはできないようなコンテンツの配信をhapyon.jpが担えば面白くなっていくかもしれません。